9月2日(木)10:00~11:15
オンラインで開催
読書感想「生活合理化」羽仁もと子著作集より
感想:
Yさん 70代
生活合理化というと、亡くなられた先輩のOさんを思い出す。
Oさんは学生時代に生活合理化展で時間の決まりのある生活をすることを学び、育児にも活かされたと聞いている。ご家庭は簡素で「必要なものはある。余分なものは持たない」を実行された。Oさんのお母様は結婚後にご自分の意思を貫き教会に通われ、そこで『婦人之友』や「自由学園」を知り、Oさんを入学させた。生活を改善したい強い思いが生活を合理化するはじめとなったと思う。自分自身も友の会でしてきたことが、娘に伝わっていることを感じるとうれしいと思う。
Iさん 80代
長年車の生活で毎日のように利用していたが、骨折を機会に車の免許を自主返納した。歩く生活になって一年、生活が変わってきた。それまでは何か足りないとすぐに車で出ていたが、今はあるものを使い切る生活。冷蔵庫もスッキリ。野菜作りも始めた。歩く生活から見える景色が変わり、ゆとりがでてきた。
総リーダー Hさん 60代
私事だが、日々を着実に過ごしている89歳の母の生活こそ合理的な生活だと思える。
羽仁先生が長い間祈りながらあたためられてきた「生活合理化」は27年間積み重ねられ、人としての生き方、大切な基礎である家庭生活の在り方、友の会として社会に向かって何をすべきか、そして「生活合理化の第一はいつ考えても時間のことです」と熱く書かれている。ここにいる仲間の皆さんと一緒に、より良い生活を目指してこれからも励んでいきたい。
全国生活研究会報告より
「友の会は家計簿を通して、適量の生活を励み、環境問題にも取り組んできたけれど、気候変動や昨年からは新型コロナウイルスの感染拡大も加わり、なお一層、生活の見直しを迫られている。今、私達が生きるこの社会のために何ができるのか、真の合理的生活をさらに広めていこう」という呼びかけのもと全国友の会から692名がオンラインでつながりました。
実例として当日第三友の会Hさんが「家計簿をつけて変わった我が家の暮らし」と題して話した内容を紹介致しました。
〜Hさんの報告〜
長い間、共働きでなんとか家計が回っていて家計簿をつけていなかった。夫の定年と自分の失業を機に家計簿をつけ始め、第三友の会の開催している「レッツ!家計簿」に出会い、予算の立て方、銀行口座やクレジットカード、毎日の現金の管理について学んだ。税金、社会保険にも目が届くようになり、数字を示すことで夫の理解も得られるようになった。現在は
「kakei+」に挑戦中。クレジットカード、ポイントなど目に見えないお金の流れと収支がすぐに確認できるようになった。毎日の家計簿記帳で食材価格の変動や我が家のお金の使い方の変化にも敏感になり、家計簿が社会につながっていることを実感している。
家事家計講習会に向けて
友の会では秋に家計簿記帳を軸とした心豊かで合理的な家庭生活が、世の中に貢献するという考えのもとに「家事家計講習会」を行っています。
〜総リーダーより〜
小より大へ。羽仁先生の言われた「家庭は簡素に社会は豊富に」という言葉の下、私たちが日々積み重ねている暮らしや活動を周りの人に伝えることが小より大です。
小さな集まりでも良いのでオンラインで家事家計講習会を開いてゆきましょう。
目安を考える会について
友の会では、毎年の家計に予算を設定しています。目安の会では、来年の予算を立てる際の目安として食費、光熱費や生活必需品の消耗品の使い方、金額について生活勉強グループの提案をもとにみんなで検討します。
食事記録の考察
6月に会員の行った3日間の食事記録を食グループのメンバーが分析、以下の内容について報告しました。
- 年代別栄養素の摂取状況について
- 1日20〜30品目の食品を摂ることを目指してほしい
- 果物、穀類は全年代を通して食べ方が不足の傾向
- 多くの会員が飽和脂肪酸を摂りすぎていた
- 食事記録は年に一度の健康診断と思って今後も取り組んでほしい