2月1日(火)に行われた乳幼児グループの集まりは、3家族ご参加の予定でしたが、急用で出席できなかった方がおり、2家族のご参加となりました。
参加者に自己紹介をしていただいた後、まずは婦人之友社育児ライブラリー「子どもの生活 遊びのせかい」から、「「自分でしたい」が始まったら」の読書をしました。この中の、「誇り高き3歳児」という言葉に、スタッフも参加者も本当に納得。プライドをもち始め、自分のことは自分でしたいと主張する時期。まさに、「誇り高い」という言葉がぴったりで、そう思うと親としても子どものやることへのイライラが減るのではないかと思いました。
この日のテーマは、「子どもの自立を助ける衣生活」。衣にまつわることは、子どもを関わらせやすく、責任を感じてもらうのにとても良いとりくみとなります。
東京第三友の会の北町最寄では、今年1年間、衣のことを学んできましたので、その取り組みを参加者の皆さんにご紹介させていただきました。
【事例1】
乳幼児グループのスタッフでもあるNさんのおうちはお子さんが三人(小学生二人、幼稚園一人)。牛乳パックを使って洋服を整理し、子どもたちは小さい時から自分の着る物を自分で選びます。三人のお子さんのそれぞれの衣服の数は50枚以下。50枚と聞くと多いような気がすると思いますが、これはものすごく少なくて整理されている数です。試しに衣服の数を数えてみてください。一人100枚あるおうちも少なくないと思います。
Nさんが三人のお子さんそれぞれの衣服の持ち数をチェックするのに使っている手書きの表。
上のお兄ちゃんの衣装ケース。よく整理されていて多過ぎず、出し入れもしやすそうです。
【事例2】
もう一人、小学生二人のお子さんをもつTさんのおうちも、友の会に入ってから子どもの衣類を整理し、二人とも50枚以下に。服も肌着も、置き場所を決めて引き出しをパンパンにしなければ、子供でも管理できることを実感する日々だそうです。
パジャマと肌着用に、お風呂の前に子どもの専用の棚を設けたTさん。取り出しやすく、しまいやすい工夫がされています。
【事例3】
当日集まりに参加したFさんは小学生のお嬢さんが一人。家族揃って洋服が大好きで、娘さんの服は、春に数えたら130枚あったそうです。似たような服が多いので、写真を撮ってデジタル管理。その結果、買う服の傾向やどんな服を何枚持っているかが一目でわかるようになり、処分が進んで秋までに20枚ほど処分できたそうです。
Fさんが作っている写真入りの持ち数調べの表をプリントアウトしたもの。これをみながら今ある衣服を確認していきます。
子どもに洋服を管理させたいと思ったら
- 持っている服の数を把握する
- 置き場所を決める
- 持ちすぎない
- ひっぱりだした時に他の衣服が崩れない工夫
などが、成功するポイントですね。
その後スタッフ Nさんから、整理に役立つ牛乳パックの仕切りの作り方を教わりました。
このパックの作り方は、「衣のこと」のページに動画がありますのでぜひご覧ください。
牛乳パックを開いて作る仕切り。
参加者のHさんからは、「子どもに洋服を出し入れさせると、綺麗に片付けた棚がすぐぐちゃぐちゃになってしまう」、とのお悩みが。
乳幼児グループ スタッフNさんより、牛乳パックの底の部分を5センチほどの高さで切り取り、小さな箱を作って並べ、靴下や下着のような小さいものは、一つの箱に一つずつ入れるようにすると、出すときに他のものが崩れにくく、また小さな子でも畳んだものを戻せますよ、とアドバイスがありました。
また、もう一人のスタッフのFさんから、子どもが積極的に関わるようにするためには、しまい方の他に、取り出しやすい収納場所(引き出しが開けやすい、あまり高いところにおかないなど)を考えることも大切です、とのお話がありました。子どもが翌日の用意を入れておける「おしたく箱」を用意するのもいいですよ、とのこと。
衣グループでリーダーをしているHさんは、背が高くご自身に合う服がなかなか見つからず、ほとんどの服を手作りしてきた方ですが、お子さんの洋服を一緒に相談しながら作ってみる、作らなくても一緒に選んでみる、楽しみながらやる、といったことができるといいですね、とのお話がありました。
子どもがいろいろなことに興味を持ち、自我が出てくる時期。一緒に生活を楽しめる時間は案外短いかもしれません。日々頑張っている親御さんたちも、少し足を止めて、そうした時間を慈しむ時間を持てるといいですね。
3月の乳幼児グループは、おやつについて取り上げます。詳細はこちらをご覧ください。お楽しみに。